本日 4月22日、福山ニューキャッスルホテルにおきまして、
福山人権啓発企業連絡会の総会が行われましたが、
同総会の講演に福山市の依頼を受けまして、講師として登壇して参りました。

福山人権啓発企業連絡会は1969年設立。
企業経営の民主化を図り、人権問題を中心とした研修を深めることによって、
経営者の資質向上を目的として設立された団体で、会員数は278名(社)を数えます。
大変長きに渡って、人権啓発活動を重ねられてこられた歴史有る団体でございます。

この度私はその総会におきまして

【人権を守るために明るい職場づくり 〜メンタルヘルスとセルフケア〜】

というテーマの下に講演をさせて頂きました。

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人の心が専門の私ですが、
私どもが日頃の活動として行っているメンタルヘルスケア活動も
正しく【明るい職場づくり】に他なりませんし、

その実現のためには個人を尊重し、その人権を守るという事が
絶対に必要になります。

そこで今回の講演では、


意識と潜在意識の法則に触れながら

人間関係を改善し、個人が尊重され、
その可能性の下に能力を最大限に発揮する考え方

について日頃のカウンセリングやメンタルトレーニングでの
実例を交えながらお伝えさせて頂きました。

そして、考え方の下に、確かな実践を重ねて頂ければ

企業の発展と従業員の権利尊重は決して
相反し、同時に存在できないものではなく、
むしろ従業員の権利を守り、可能性を育む事こそ
企業の持続的な発展を支える大きな力となること

従業員が幸せに働く事と、企業が発展することは
両立可能であること

を結論としてお話を終えて参りました。

限られた時間の中でどれだけ伝える事が出来ただろうか、
とは講演を終えた後に思いましたが、
ご参加頂いておられる会員の方々のお声を頂戴しますと
気付きを皆様に持って帰って頂く事が出来たようです。

そういった声を頂いて、ホッとしたのも
また正直なところです。

わたし達がカウンセリングやメンタルトレーニングを通じて
出会う方々に提供しているのは、

【個人が自らの可能性を自覚しながら、その確かな実感の下に
 自らの能力を存分に発揮して望む人生を生きること。
 その為の手法であり、科学的な根拠】

です。

その一方、その逆側とも言えるのは人間疎外であり
【個人が様々な要因によって、自らの可能性を感じる事が出来なくなり
 その可能性を自ら制限し、本来的な能力を制限してゆく事】

とも言えます。
その点から考えますと、
正しく私どもがクライアントに提供してるものは

【人間阻害からの解放】でありますし、
人権啓発活動と相容れる事柄が多々あります。

むしろ心理職に身を置く者としては、

人権を守るという点において、人間そのものへの理解を深める
人の意識と潜在意識の関係を学ぶ事は大いに役立つ

と考えます。


また、この度の講演は私にとりましても

人類普遍の真理である自由と平等を大切にして、
個人の尊厳を認める人権を守るという事と、
私どもが人間心理の面より提供していることが
大いに相関するという事を改めて学習させて頂きました。

そんな有り難い機会となりました。

この機会をいただいた事に感謝すると共に、
この経験から学び、自らを研鑽し、その成果を
ご縁を頂く方々に還元して参りたいと思います。

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