今回のお話はカウンセリングでクライアントから
よく頂く一言をテーマに書いてみます。

ここが分かると、
人って本当に動ける様になります。

そんな大切なポイントですので
こちらで触れてみたいと思いました。

 

★★
『自分を認める、とか、自分の味方になる、って
  自分を甘やかす事と同じじゃないんですか?』
★★

 

こんな感じの一言。
カウンセリングをしている中で
とても多く聞く言葉の一つです。

 

こんな風に言われるクライアントの方は
とても自分に対して厳しい方が多いです。
どちらかと言うと、いつも自分を責めている様な。

『私ダメなんです。何にも出来ていない。
 こんな私は意味がありません』

こんな風に言われる事が多い。

 

そんなクライアントに対して
私は順番を追いながら、こんな風に伝えます。

『自分だけは自分の味方になってあげて下さい。
 小さな事でも自分を認めてあげて下さいね。』

 

冒頭に書いた
『自分を認める、とか〜』というのは
上記の私の言葉に対して、よく言われるお返事です。

こんな風に仰られる方、結構多いです。
今あなたが読んで頂いていても、
同じように感じられるかもしれません。

 

しかし、自分の味方になる、自分を認める事と
自分を甘やかすことはもちろん違います。

そして、この違いが分かっていないと

 自分の何を認めたら良いのか分からない…
 こんな自分は認められない…

となってしまいがちです。
ですから、自分を認める事が出来ない方は
とても多くおられるのです。

 

★本当に大切なこと、ってなんでしょう?

自分を甘やかす…
あまり良いイメージはないですよね。

 

この言葉を使う前提は
色々と考えられますが、
一例をあげるとすると…

自分が達成しようとしている目的や
こうありたいと理想とする自分がある。
そして、自分はその為に
行動をしようとしている。

 

ただ、当然ではありますが
その目的や理想を達成するためには
必要な行動の質や量があります。

その行動の質や量が不足していると
理想に辿り着くこと、目的を達成することは
なかなか出来ません。

 

そんな状態の自分を認めて下さい!
自分の味方になってあげて下さい!

と言われても、

『それって自分を甘やかしているのでは?』
となるのも無理が無い、当然の様な気もします。

ただ、ここで考えて欲しいのです。
今回のお話で、一番大切な事だったでしょうか?
何が最優先されるべきなのでしょうか?

 

それは…

目的を達成すること 理想を叶えること

ですよね。

 

これこそが、そもそもの発端であり
今回の第一優先だったはずなのです。

 

ということは、物事を判断する際に。
判断する基準として適しているのは
以下の様になるはずです。

○目的の達成、理想を叶える為に役立つ事
×目的を達成する、理想を叶える為に役立たない事

 

そうです。

 目的を達成するために意味があるならそれはやるべき事

ですし、

 意味が無い、妨げになるならしなければ良い

だけの事なのです。

 

では、この場合の

『それって甘やかしてるだけじゃない?』

と言われる事が多い

【自分の味方になること、自分を認めること】

どちらになると思われますか?

 

★あなたが働くなら、どちらの職場?

例をあげて進めてみます。

 

あなたが新しい職場に
就職したとします。

新しい仕事ですから、
まだまだ何も出来ません。
でも、少しでも早く仕事を覚えようと
色々と頑張ってます。

 

そんな1日の終わりに。

職場の上司が
こんな風に声をかけてくれたら
どうでしょうか?

『○○さん、今日はどこまで進んだの?
あぁ、これだけ出来る様になったんだ。
昨日より着実に進んでいるよね。

いえいえ、なに謙遜しているの。
たったこれだけ、ってあなたは言うけれど
昨日よりは着実に進んでいるのは確かなんだから。

今日も一日お疲れ様。ありがとう。
明日もよろしくお願いしますね。』

 

こんな風に言われたら、
心の中から元気が湧いてきて
明日も元気に仕事に取り組めそうですよね。

 

その一方で。
こんな風に言われたらどうでしょう?

『○○さん、今日はどこまで進んだの?
そっか…これだけしか進んでいないんだ…
一日やってこれだけ、って全然、って感じだね。

そうそう、あなたが今自分で言ったとおり
本当にたったこれだけ、って感じだね。
これじゃ、いつになったら一人前の仕事が
出来る様になるのかしらね。
早く一人前に仕事が出来る様になってね。

これしか出来る様になっていないのなら
仕事した、って言えるかどうかも微妙だけど。
明日もよろしくお願いしますね。』

……

 

実際にこんな風に言われるシーンも
有るでしょうけれど。

こんな風に言われて、
次の日に元気が、やる気が湧いてくるか…
というと、かなり疑問ですよね。

 

この例における、職場の上司の目的を考えるなら。

入社してきた新人のあなたを一日も早く育て、
充分な戦力にする事

が、目的になるでしょう。

 

では、例にとった一日の終わりの一言。
どちらがその目的に叶っているでしょうか。

これには、議論は必要無いですよね。
やる気を出させ、意欲を育てる前者の声かけ
こそがその目的に叶っているはずです。

いちいち、仕事の出来ていないうちから
前者の様に声をかけるなんて、甘いよ。
仕事は、ビジネスはそんなに甘く無い。
これでは単なる甘やかしだ!

と感じられる方もいるかもしれません。

 

ただ、ここで思い出して下さい。

判断基準は

目的達成に役に立つかどうか

この一点だけです。

 

この例なら、

『仕事を早く覚える、戦力になってもらう』

この事に役に立つかどうか

大切なのはそれだけです。

甘かろうが、辛かろうが
そんな事はどっちでもいいのです。

 

その点から考えると、
通常は前者の方が役に立つだろう事は
議論の必要が無いと思います。

 

★自分自身にかけている声はどっち?

ここまで、例をあげながら
お伝えをしてきました。

 

では、ここで自分自身を
振り返ってみましょう。

あなたが自分自身に普段から
多くかけている言葉は

前者でしたでしょうか?それとも、後者の方でしょうか?

 

この記事のタイトルの様に

『それって甘やかしでしょ?』

と言われるような方は、
当然後者の方が多いと思います。

 

絶対に後者がダメ、とかではないですよ。

ポイントは

その自分自身への評価で、
やる気が出てきて、意欲が湧いてきて。
行動を重ねられること。

この一点です。

 

そして、その点から観てみると。

『それって甘やかしでしょ?』

と言われる方には、
実際に行動出来ておられる事は
少ないと思います。

行動出来ていないからこそ、
記事のタイトルの様な

『こんな僕の何を認めるですか〜』

という発現に繋がるのですから。

 

ということは、

後者の様に自分に声をかけることは
目的の達成には役に立ってない

このことを証明してはいないでしょうか。

 

★今現在を否定しては、何も生まれない

今現在の自分を否定している、ということは。

否定するような事実があったはずです。

 

そう、

『(少なくとも)一度はチャレンジした!』

という事実が。

 

一度は行動して。チャレンジして。

その結果が自分の期待値より低かったからこそ

 自分はダメだ、何も出来ていない、やっていない…

といった発想が、言葉が出てきたはずです。

 

でも、

 自分は何もやっていない etc…

という言葉、認識は

 一度はチャレンジしたという事実

そんな事実も無かった事、0であるとして、
無視していますよね。

 

仕事でも、日常生活でも。

何かのために行動したことを
それって何もしてないよね。意味ないよね。

と言われて。

あなたは嬉しいでしょうか。
続けてみようと思うでしょうか。

そんな風に思えるはずが無いのです。

 

★『認める』とは、現状をそのまま認識すること

『認める』ということは、『良い』と思う事
ではありません。

『事実』をそのまま適切に認識すること
事実を、ただそうである、とそのまま受け取ること、です。

 

良く出来た、も、私はダメだ、も。
自分自身の主観的な判断・価値付けです。
自分自身で色をつけているだけ、です。

そんな色づけは人によっても変わります。
同じ人でも、時と場合と状況で。TPOで変わります。

 

あなたがまだまだ、と思っていても
周囲の方は良くやっているね、と評価されることは
人生に一度も無かったでしょうか?
その逆もまた無かったでしょうか?
それも人によって、評価はまちまち…なんて事も、きっとありましたよね?

こんな風に主観的な決めつけは、客観的な事実ではありません。
それはあなたが、『そう決めつけた事』なのです。

 

一切の主観を、思い込みを外してみて。
事実を事実として、受け取ってみる。

『目的に届いてない自分』
を取り上げ認めるなら。

『自分が(少なくとも)一度はチャレンジした事実』
も同じように認めてあげて下さい。

 

そして、本当に

『目的を達成することが大切』

なのなら。

そのために役立つ声を、
どうか自分にかけてあげて下さい。

自分自身の事を誰より分かっているあなた自身が、
誰より自分自身の事を認めてあげて下さい

 

人の心は単純に一つではありません。

やりたい、出来る

という想いもあれば

出来ない、失敗したらどうしよう

という想いが同時にあってもおかしくありません。

 

あなたがどちらの想いに勇気を与え
力を与え、形にしてゆくのか。

それは、あなた自身が決める事が出来るのです。

 

なればこそ、私はあなたにお願いしたいのです。

世の中の全ての人があなたを認めなくても。
どうかあなただけは、あなた自身の味方で。
あなた自身を支える存在であって下さい、と。

 

★まずは『意識』で理解することです

以上の様な事を、まずは頭で。
意識で理解する事がとても大切です。

気合いで、根性で、勢いでetc…

自分を認めてあげて下さい

と言われても、人は出来ません。

 

きちんと仕組みを理解して。

こうすると、こうなるよ

がよく分かってくると、納得出来ますから、
以前よりは動けるようになります。

 

今回の内容も、まずは理解して。

自分を認めてあげる事
自分自身の味方である事

これこそが、自分の目的達成に役立つ
と理解する事がとても大切です。

理解すればこそ、

今度からは、これからはそうしてみよう

と思えるのですから。

 

まして、
『こんな僕の、私の、何を認められるんですか〜』
と思われる、言われる方は、
自分がこう在りたい
というような
理想を持っているからこそ、
そう思えるわけです。

自分に理想も何も持っていなければ、
今の私はダメなんです…なんて事を感じることもありません。
そのままの何もしない、出来ない状態に違和感を感じることもありません。
ただ、そのままの『ダメな』日々を普通に過ごしているでしょう。

そう考えると
自分をダメだ、と思えることは
より良い状態を自分に描いている分、素晴らしい!
とも言えるのです。

そんな理想を持っている方だからこそ
ぜひ、仕組みをしっかりと理解して頂いて。

誰よりも自分が自分を認めてあげる
自分が自分の一番の味方である

この事に取り組んで頂ければと思います。

 

★こんな時は専門家の出番です

よし、仕組みは分かった。
早速、そうしてみよう
と行動を重ねてみて。

自分を認めたい、味方でありたい
とやっているけれど、

それでもうまくいかない
そんな風には中々出来ない。
やってみたけど、やっぱり無理…
etc…

 

そんな時こそ、
意識や潜在意識への働きかけ方を身に付けた
私の様な専門家がお役に立てる時です。

意識しただけでは動かせない
潜在意識領域への働きかけなどを行いながら

あなた自身が思うがままに動ける自分づくり

を行う事が出来ます。

 

身体を鍛えようと思ったら、
 自宅で自分で筋トレ
でもいけますけれど
トレーナーについてもらった方が
圧倒的に速く、確かな結果が出ます。

身体を鍛える、なんて例だと
まだ自分で出来そうなイメージを持ちやすいですが
 ゴルフ でも スキー ビジネスでも何でも
専門性が強くなればなるほどに、
プロについてもらった方が、結局良かった
ということもあります。
(身体を鍛える、も実際にはとっても専門性が高い分野です)

 

もちろん、心、も専門性の強い分野です。
あなたが廻り道なく、確かな形を望まれるのでしたら。

専門家について学ぶ、コンサルなどを受ける
ということは、一つの方法になります。

 

★まずは『心』の仕組みに興味を持ってみて下さい

ただ、潜在意識への働きかけ云々の前に
意識でしっかりと理解する事。
それだけでも、 確かな変化は起こります。

ですから、 こういった『心の仕組み』について
多くの人に触れて頂きたいと心から願っていますし、
私もそんな機会を用意しています。

今回の様なお話に興味を持たれたのでしたら
ぜひ、心についての学習をしてみて下さい。

 

私も各地で心についての学習会を毎月行っていますので
よろしければ、ぜひ一度ご参加頂ければと思います。
日々を変える気付きを、きっと得て頂けるはずです。

お問い合わせは、このHPの問い合わせから
『学習会について』とお聞き下さいね。