ちょっとした合間に観たNHKの朝ドラ
 
【とと姉ちゃん】
 
いやぁ、心に沁みましたよ。

5393b9a7f117df07b2ae0f62608a1877-300x202


 

 

 

 

 

●西島秀俊演じる父が大切にしたもの

とと姉ちゃん、細かい設定は省きますが
時代設定は昭和初期。
三姉妹と父、母が今は登場しています。

そのお父さんは、とても家族思いで。

・朝ご飯は一緒に食べる
・月に一回は一緒に出掛ける
・自分の服は自分でたたむ

なんて家訓があって。

1f5cbe2c2b18ba1ba9a53424fe1ae3f9


 

 

 

 

 

 

 

 

 

両親とも、子ども達に敬語といいますか
丁寧な言葉で話しかけている。

家訓にあるように、
家族を個人として尊重し
大切にしています。

そんなストーリーの中で。

家族で一緒に出掛ける、という家訓が
仕事の関係で初めて破られる~

ということがあって、一悶着起きるんです。

そのトラブルがうまく解決した後に。
西島秀俊演じる父が母とこんな会話するんですよね。

母「そんなに家族と出かけるために無理しなくても」

父「いいえ。こんな風に家族と一緒に
出かけることが出来る。
そんな当たり前は、とても大切な事の
積み重ねだと思うんです。
そんな当たり前な事に感謝して、
大切にしたいんです。

当たり前に思っていても、
いつ無くなってしまうか。
そんな事は分からないのですから。

常子(長女)が18歳でお嫁に行くとして。
一緒にお出かけできるのも、あと87回ですよ。
(月一回のお出掛けをカウントした数ですね)
そう考えたら、とても貴重で大切だと思えませんか」

確かこんなやりとりだったと思います。
 
長距離の移動明けで、
午前中を休んでのお昼の再放送で
観ていたのですが、
思わず観入って、聞き入ってしまいました。
 
 
今、現在への感謝。
色々な大変や不満もあるでしょう。
 
でも、今得ているものも、一杯にある。
 
文句を言える家族がいて。
毎日ご飯を食べることが出来て。
不満を感じることが出来る仕事があって。
ケンカを出来る恋人や夫婦がいて。
 
マイナスな側から書いてみましたけれど
 
 【自分が今持っているから】
 
こそ、そういった不満も持つことが出来る。
 
 
それらが無くなったら、何も無いのです。
蛇口をひねったら水が出て。
お風呂では温かいシャワーがあって。
 
これって100年前だったら、
貴族の様な暮らしかもしれません。
 
 
何も昔と比べて今を慰めろ
 
って訳では無いけれど。
 

今持っているもの、生かされていることに
感謝が出来なければ。
 
何があっても。何が来ても。
感謝は結局無くなって。
 

どんなにお金を手にしても。
車買っても、いい服着ても。
彼女、彼氏、夫、妻を得られても。
 
もっとお金が欲しい。
もっといい車に乗りたい。
もっと高い服が着たい。
もっとやさしい彼氏が。
もっとかわいい彼女が。
もっと稼ぎのいい旦那が。
もっと料理の上手な妻が。
etc…
 
 
ずっと満足することなんて
得られないでしょう。
 
穴の空いた袋に
色々を詰め込んでいくように。
 
永遠に満たされる事はないでしょう。
 
 
今に感謝して。
そんな当たり前の中にこそ大切がある。
 
その大切に感謝出来るからこそ、
喜びごとがやってくる。
 
喜びごとが喜んで
より大きな喜びを連れてきてくれる。
 
そんな事を改めて思い出しました。
 
 
とと姉ちゃん。
始まったばかりですけれど、
結構やられちゃいました。

西島秀俊さん。
かっこいい役者さんですけれど、
このお父さん役もいいですね。
とても柔らかな優しさが滲んでいて。
 
今までと違う魅力が伝わります。
また人気出るだろうなぁ~。
 
 
 
そう考えたら、
今咲いている桜も今年だけの桜。
 
来年の桜とはまた違う桜。
そして。
 
あと何回…。桜を見る事が出来るだろうか…
 
こんな風に思ったら。
 
ちょっと心にジーンときませんか。
 
そんな想いを大切にしたいのです。