ありのままでいい…
そのままでいい…

今の時代に蔓延した
意味を勘違いした【ありのまま】

それを明快に否定されたように感じました。

『シンクロの母』井村コーチが、指導の前に小学生に約束したこと

 

先日たまたま観たTVで
日本のシンクロの母と言える
井村コーチが出られていた。

日本をメダルの常連にした
時に 鬼 がつくほどのコーチ。

中国チームの監督になっては、
実績の無かった中国にメダルをもたらし
日本の監督に復帰されては
再びこの国にメダルをもたらした

まさしく
『日本のシンクロの母』

井村コーチ

TVでは、

シンクロを全くの未体験の
小学校 低学年~高学年に
2泊3日にわたって井村コーチが教える

ということを伝えていました。

今回のゴールは、

3層の櫓(やぐら)を組むこと。

(組み体操みたいに肩の上に人を乗せて…
 を3層にわたって行う。
 うまく伝わりますかね)

初日は、柔軟体操から始まりますが

いわゆる 股割り(開脚の柔軟ですね)などで、
身体の硬さから泣き出す子ども達多数。

水に入っても、
シンクロの様にもぐりながら
色々と動く練習をするのですが

(やぐらの土台になる子達は
 特に大変そう)

苦しいやら痛いやら重いやらで
もうみんな大泣きです。

大泣き全開。泣きべそが当たり前。
泣きながら練習しています。

今時の風潮から言ったら

『そんなに無理させないで!!』

なんて 
何とかピアレンツが
出てきてしまいそうな光景です。

 

ただ…です。

今回の教室で
井村コーチが最初に

 これは、守ってね!

と約束したこと。

それは

 『無理、嫌、できない』
 の三つの言葉は使わないで

というもの。

 

ですから、井村コーチは

『ガンバレ~~!!ガンバレ~~!!
 負けるな~~!!』

と小さい子ども達にも
容赦はありません。

御自身も一緒にプールに入り
子ども達の練習を支えながら
声をかけ続けます。

井村コーチの想い とは?

 

井村コーチはこんな風に
仰っておられました。

 最近は男の子の方が弱い
 直ぐに泣いてしまう

 また
 とにかく諦めが早い
 子ども達だけでなく
 皆が諦めが早くなっている

 私は今回のシンクロの練習を通じて
 子ども達に世の中を生きていく上で
 糧になるような
 何か一つ確かなモノを渡したい

 それは
 『諦めない』
 という事なんだけれど

 どんなことにも諦めずに
 やり切っていく力
 挑んでいく力

 それは生きていく上で
 何をするにしても
 とても大切な力だから

 

 
 
指導が始まった当初、子ども達は

 帰りたい〜〜 
 水怖い〜〜
 もういやだ〜〜〜

半べそながらも
井村コーチと練習を重ねていきます。

そして、家族もそれを見守っています。
(きっと、必死の想いで)

 

そして、3日目。

何度も挑み続けて、遂に!!

やぐらの3段目。

プールの中で何の経験もない
子ども達がやるにはかなり高い
そんな頂点に、

1人の子どもが立ち、大手を広げました!!

もう、プールは割れんばかりの拍手です。

家族は、沢山のお母さんが映っていましたが
もうみんな大泣きでした。

前半のインタビューで

 怖いよ〜
 痛いよ〜
 イヤだよ〜
 やめたいよ〜

と言っていた何人もの子ども達が
本当に顔が変わっていました。

大人になったというか
精悍になったというか。

そして、口々に

 プール楽しい
 すっごい楽しかった
 本当に良かった

そんな言葉を口にするのです。

番組の中では、ついさっきまで

 イヤだよ〜〜
 辛いよ〜〜

を言っていた同じ子ども達が。

子ども達の持つ無限の可能性を
改めて目の当たりにして
思わず見入ってしまいました。

そして、井村コーチの言っていた

『諦めない』が持つ大きな力を。

 

その厳しさは、相手の可能性を認めればこそ

井村コーチは 鬼 がつくほどの
練習を選手達に課します。

それは、
オリンピック候補の選手であっても
あまりの辛さに離脱する人がいるほどに。

今回のオリンピックでも
メダルを取った選手達は口を揃えて
その練習や取り組みを

 『地獄』

と表現していたのは、
記憶に新しいところです。

今回の子ども達にも井村コーチは
ガンバレ〜〜とやめること
諦める事を決して許しませんでした。

それは、ただしごいているわけでは無く。

相手の可能性を観て、そこを信じて
ゴールに到達するために必要なことを
渡しているようにみえました。

一歩間違えればただのしごきですが

そうする相手が
自分の事を考えてくれているかどうか

それは必ず伝わっています。

だからこそ、『地獄』のはてまで
選手は井村コーチについてゆき
メダルに辿り着きました。

今回の子ども達は、
生き抜いていく上で大切な
井村コーチが渡したかった
【諦めない力】を手にしました。

 

真の個性を認めるとは…

 ありのままでいい…
 そのままでいい…

 世界で一つだけの花

個人の個性は
大いに認められるべきです。

が、しかし。

自分の可能性に目を背け
真に自分が辿り着きたいゴールがあるのに
そこから目を背け、向かえない自分に対して

 ありのままでいい…
 そのままでいい…

とすることは、
個人の個性を認める事なのか。

それは個性を認めているのでは無く
その人の可能性を否定し、諦めている

ということなのだということを
今回の映像は問うていると思いました。

やるも自由。やらないも自由。
良いも悪いもありません。

人には、自分の人生を生きる自由がある。

ただ…

わたしはこれから出会う
全ての人にこう伝えたい。

 あなたには、無限の可能性がある。
 
 本当に夢にゴールに向かいたいなら。
 そのために苦しさや辛さとも
 向き合える覚悟があるのなら。

 自分の人生を諦めたくないなら。

 
 可能性という光はあなたの中にある
 真の自分と出会う方法はここにある
 
 それを引き出し真の自分になる
 確かな方法は私が伝えられます。

 どちらを選ぶのも、
 あなたの自由だけれど…
 
 あなたが、自分自身を諦めても
 私はあなたの可能性を諦めない。

 もう一度。もう一度。
 一緒にトライしてみませんか?